住み手の個性や趣向を大切にしつつも、利己的になりすぎず、
他者や地域に配慮した愛される造形・素材感を実現します。
住み手のふつうの暮らしを豊かにすること。朝起きて寝るまでが充実する日々。そのためにどう設えるかに注力します。そこにマテリアルを付加することで、さらに空間を彩ります。
決して利己的にならないこと。住み手だけでなく、街や地域との調和も念頭に置く。色や素材はもちろんのこと、建物の建ち方にもこだわります。
内から外へ、住み手の暮らしが少しだけにじみ出る。ひとの気配が街の豊かさにも寄与すると考えているからこそ、そんな住まいのあり方を目指しています。
その地で暮らすということは、その地とともにしあわせになること。
愛知に根ざす材木商としての出自を持つラ・カーサは、このような考え方を大切にし、地域の伝統・技術・自然に裏打ちされた素材を取り入れています。
設計者が想い描く、唯一の建物を生み出したい。そうした強い想いで手仕事にこだわり、オーダーメイドでタイルやレンガをつくり続ける織部製陶。
千利休を師匠に持つ武将茶人として知られる、古田織部の斬新かつ自由な精神を受け継ぎ、職人の手から生み出される唯一無二の質の高い製品を、焼き物の産地として名高い岐阜県瑞浪市でつくりあげています。
陶磁器の表面を覆い、艶を生み出し、様々な繊細な色彩を表現する釉薬。創業者である玉川勉は、岐阜県瑞浪市で50年以上にわたり、タイル用釉薬の職人として技を磨いてきた。微妙な配合で全く異なる表情を見せる釉薬。
その奥深さに見せられた次女・尋子、三女・幸枝とともに、「創れない色はない」の言葉を胸に、釉薬の可能性を探し、試し、生み出していきます。
セルロースファイバーは古紙からつくられる天然の木質繊維。
さまざまな繊維が絡み合うことで空気の層をつくるだけでなく、一本一本の繊維の中にある自然の空気胞が熱や音をさらに伝えにくくします。また、木質繊維特有の吸放湿性により、適度な湿度が保たれるため、壁の表面や内部の結露を防ぐ効果もあります。
高性能なだけでなく、環境にもやさしいことから、大きな注目を集めている素材です。
材木商として始まり、120年以上にわたり木材と向き合ってきたラ・カーサ。家の構造体には、国産木材を使用しています。高温多湿で四季のある日本の家には、同じ気候条件で育った日本の木が最適だから。
また、日本の森林資源を活用することは、山林の健全な循環を促します。さらには海外からのタンカー輸送による環境負荷もないため、SDGsの観点からも好ましい選択肢だと言えるのです。
※一部梁材や垂木は除く
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