松浦利右衛門商店様


目 次
地元で長く商売をしてきた松浦家が酒店を始めたのは先代の時。それを現在のご主人が受け継いで、早くも30年が経とうとしています。どの町にもあるような近所の酒屋が、隣町からも足を運んでもらえるようなワイン・日本酒の専門店へと生まれ変わったのは7年前のことでした。
先代の頃には市内に100店舗ほどあった酒屋が、今では20店舗ほどに減ってしまったのは、スーパーや量販店でもお酒が売られるようになったことが大きいようです。「世の中に必要とされなければ、なくなっていくのは当たり前で、町の酒屋は衰退する一方。若い方や、周辺の町からも足を運んでもらえるようなお店を目指し、いいお酒が揃う専門店になろう」と決意。当時は倉庫だった建物をリノベートし、こぢんまりとした店舗を構えることにしました。
お酒は専門性が強く特徴が出しやすいワインと日本酒に特化することに。「もともと好きなワインや日本酒なら、自分も楽しみながら専門性を追求できる。そして名古屋まで出て行かなくてもここでいいワインが揃うようになれば、周辺の町からも集客できる。」市場は小さいながらもやりがいがあると感じたそうです。

業者に勧められるままに仕入れるのではなく、お店で扱うお酒はすべて、まずは自分で飲んでみて味を確かめること。今も頑なに守り続けているご主人のこだわりです。お客様のほとんどは、すぐに飲むことを前提に来店するので、いいお酒であっても飲みごろではないと判断したお酒はすぐには仕入れないのだとか。
「自分で飲んでみないと、本心で売ることはできないと思っています。どんなお酒なのかを自分が体感していれば、お客様の口に合うものをおすすめできます。ワインや日本酒の専門店に来られるお客様は、それぞれがどんなお酒なのかを説明してほしいと思っているはずです。その説明を聞いた上で選びたい。また自分の好みを伝えながら、自分に合うものを一緒に探してほしいのではないでしょうか。だから、数回足を運んでいただければお客様の好みは分かりますし、好みを知れば知るほど、よりぴったりなお酒をおすすめすることができます。そうして来店するごとにお客様の満足度を高められるよう心がけています。」

お客様の好みを知る助けとなっているのが、お店で一番の特徴とも言える試飲カウンターです。現在はコロナ禍でお休みしていますが、常時4種のワインを試飲できるのだとか。「ブドウの品種や特徴などの目安として、自分の好みを探るものさしにしていただいています。この中ではこれ、あれよりはこっちなど、それぞれのワインをどう感じ、どちらが好みなのかをお聞きすれば、よりストライクゾーンのワインをおすすめすることができるので、好評いただいています。お客様とお酒の話をするうちに距離が縮まり、楽しい時間になるんです」とご主人。
また、「いいお酒」というのは、自分のためだけでなく、贈答用や御遣い物としての需要もあります。そこで手提げ袋や包装は上品でしっかりとしたものを用意し、ブランディングを兼ねているのだと言います。「最近では、当店の袋に入っているのはいいお酒だと、みなさんが思ってくれるようになってきました。ありがたいことです。そうなると贈る側も安心だし、受け取る側にも喜んでいただけるのだそうです。贈答用のワインセットも豊富に揃え、在庫をしっかりと持っていることも大きなメリット。ワインと日本酒で常時2000本を揃えています。」

今は売り上げも順調に上がっているそうですが、町の酒屋からワインと日本酒の専門店に転向すると決めた7年前は、それをどう表現していったらいいのか分からなかったと、ご主人は振り返ります。
「ここは大通りに面していますが、店は少し奥まったところに構えることにしました。坪庭のある小道からアプローチできる、どこか隠れ家的な雰囲気を持ったお店にしたいと、店舗デザイナーの方にイメージを伝えたことを覚えています。それを上手く取り入れながら、プロとしてのアドバイスもいただきました。それは、「いい店」であっても都会的で気取ったお店は、小牧の町では受け入れられないんじゃないかということ。流行りを追うのではなく、長く使える普遍的なデザインで町になじんでいくようなお店が理想なのではないかと。かっこよくておしゃれなお店はいくらでも作れるけれど、町に受け入れられなければ意味がないと言われ、妙に納得しましたね。」

ご主人からは、自宅にあった古い水屋の箪笥を使ってほしいというオーダーも出ていました。それをグレー色にペイントされた時は、さすがに驚いたそうです。
「せっかくの風合いがなくなってしまうのではと思いましたが、試飲カウンターの奥に収まってみると店に合っていて、いい感じのアクセントになっていました。他にも木製パレットを商品台にしたり、割り箸をプライスカードにしたり、カジュアルで遊び心をもったお店が出来上がっていくのをワクワクしながら見ていました。自分が好きなジャズを店内で流すことを話したら、レコードジャケットを素敵に飾ってくれました。そうしたモノも、ただ並べるのではなく、何をどう並べるのか。店舗の仕上げにはとても大切なことだけれど、誰もができることではありません。どう頭を絞っても自分から出てくるものではない、遊び心のある見せ方やアイデアに感心するばかりでした。空間を作って終わりではなく、デコレーターの方による最後の仕上げが、お店の個性をさらに引き出してくれています。自分では想像もつかないプロの感性で、最後まで丁寧な店づくりをしていただきました。」

最初は入りづらい印象を与えるかもしれない、少し奥まった店構えであっても、自分好みのおいしいワインや日本酒を探しにここへ来るという目的があれば、入りづらさも期待感に変わります。「いいお酒があるよ」と言っているようでもあり、ちょっとした特別感にもつながっているようです。
「おかげさまで、『いいお酒が欲しい』と思ったら当店に来てもらえるようになってきたように思います。若い女性やカップルのご来店が増えたことは本当に嬉しいですね。またネット販売も好調で、東京のお客様ともつながることができるECサイトの可能性を感じています。これからもサービスやコンテンツをさらに磨きながら、お客様の満足度を高めていけたらと思っています。それには、贈答用に限らずデイリーワイン1本から丁寧に扱うことを心がけていきたいです。そして、この町に当店があって良かったと思ってもらえるような、地域に必要とされる店であり続けたいですね。」




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