花屋・アトリエ

フラワーショップ 花・色・デザイン研究所

岩倉市

今回計画したのは、「アトリエ」と「ショップ」を併せ持つ花の創作空間です。

オーナー様は長年、花屋を開くことを願い続け、同時に“自分の城”と呼べる場所を持つことを夢としてこられました。専門学校や外部講座へ出向く形で、色彩理論をもとにしたレッスンや花色コーチングを続ける中で温めてきた思いが、このアトリエという形でついに実現。まさに、長年の夢が叶った“夢の城”です。

この場所でオーナー様が目指されるのは、花と色彩、そして花色コーチングを通じて、人生の転機で迷われる方が“生き方の再スタート”を切れるよう寄り添い、背中をそっと押すこと。

アトリエは、その想いを受け止める温かな空間として計画されました。

今回の計画のコンセプトは、『上を見る』。由来の一つは、お花を通して人の心を上向きにする活動を、アトリエで行われるということ。 もう一つは、空間そのものが自然と視線を上へと導く設計としたことです。

設計のこだわり

“上を向きたくなる”空間設計

アトリエ空間は、2階分の高さをもつ吹抜けに。天井に近い高窓(トップサイドライト)を設け、そこから差し込む光が柔らかく空間全体に拡散するよう、壁と天井の境界部分は曲面(アール)仕上げとしています。 視線が自然と光の源である上部へと向かう、開放的で心地よい空間をつくりました。

空間ごとに意図した色選び

オーナー様のセラピーやお花に対する思いを反映し、色選びは空間の用途に合わせて慎重に行いました。

コーチングを行うアトリエスペースは、お花の色味の効果を最優先し、ニュートラルな「白」を基調に。

一方、お花を販売するショップスペースは、陳列される花々がもっとも美しく映えるよう、温かみのある「ベージュ」を採用。どちらも訪れる方がリラックスして過ごせるような色味を意識しました。

ショップ・アトリエへ誘う庭

ショップ・アトリエまでのアプローチ(通路)は、訪れる人にとって、リラックスできる時間へと向かう導入空間。豊かな植栽の庭を歩きながら、あえて建物をぐるりとまわり込む動線としています。

こだわりの庭は、壁面に設けた窓によって「切り取る」構成に。 窓枠を額縁のように見立て、四季折々の庭の風景を絵画のように楽しむ意図です。

機能性と遊びごころの設え

アトリエの一角にはブックコーナーを設置。 ここはお花に関する書籍を収めるだけでなく、コーチングに訪れた生徒さんの手荷物を置くスペースとしても機能します。

また、2階には1階のアトリエを見下ろせる室内窓を設えました。 空間的なつながりを生むだけでなく、ヨーロッパのアパートメントのように、窓辺に植物を飾る遊びごころも。

アトリエ・ショップの設計に関するよくあるQ&A

Q1. アトリエやショップを計画する際、プランニングで重要なことは何ですか?

A1. 最も重要なのは、オーナー様がそのアトリエやショップを通じて「何を大切にしたいか」を深く掘り下げ、空間に落とし込むことです。例えばアトリエであれば、どのような雰囲気の中で活動したいのか。ショップであれば、お客様にどのような気分になってほしいのか。実際の教室のシーンや店頭に訪れる人の様子まで具体的に想定することで、単なる機能的な箱ではなく、オーナー様の個性が活かされた、他にはない空間が生まれると私たちは考えます。

 

Q2. アトリエや教室を開く場合、法的な制限や注意点はありますか?

A2. 用途地域によっては、店舗や教室の面積に制限があったり、不特定多数の人が出入りする建物として、防火や避難に関する規定が通常より厳しくなる場合があります。また、看板の設置ルールなども確認が必要です。計画の早い段階で、どのような活動をどの程度の規模で行いたいかを相談いただくことが重要です。

 

花・色・デザイン研究所のInstagramやHPで、ショップ、アトリエ、「花色コーチング」などについての情報を発信されています。

 

Other Works

CONTACT

ラカーサの非住宅について、
まずはお気軽にお問い合せください。

お問い合わせはこちら