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窓からの景色は誰のもの?

2017.08.11

 

先日、郊外に足を延ばし、久しぶりに訪れたカフェでの出来事。緑の樹々に包まれたそのカフェは、二棟の建物が中庭に向けて直角に配置されています。一棟は西日を遮りながら東の朝日を受けるように配置され、もう一棟は北風を建物の背で遮るようにスクッと建っています。おかげで煉瓦が敷き詰められた中庭は、二棟の建物に抱かれて緑の樹々と共に穏やかな空気感を漂わせ、信州辺りの別荘地にあるカフェを思わせてくれます。当然ながら中庭の席は人気なのでしょう、その日はグループで一杯です。仕方なく建物の中に入って奥の席へと案内されたのですが、そこは蔵を改装した部屋で、窓は中庭に向けて一箇所だけ。さながら絵画の額縁です。額縁には中庭の瑞々しい樹々の景色がはめ込まれており、蔵の薄暗い空間から見ると、より緑が増幅されているようでした。

 

すっかり気に入ってしまった私は、緑の絵画を眺めつつアフタヌーンティーを注文してご機嫌にマッタリしていました。それなのに、な、なんと店員さんが突然、その窓を閉めてしまったのです。窓から蝶々が出たり入ったりしていたのが気になったのか、窓辺の席にいた若い女性客が店員さんにお願いしたようです。蔵の薄暗い空間に掲げられた瑞々しい緑の絵画は突然外されて、心地よい空間は一変して単なる薄暗い蔵の中になってしまいました。

 

窓辺では綺麗な景色を見られます。風に揺れる樹々の音も聞こえます。花や緑の匂いも嗅ぐ事ができます。だから蝶々が戯れたり、時には花粉が入って来るかもしれません。それが自然です。今回のカフェのように、人によって、また状況によって「心地よい」は変わってしまうのかな?なんて思ったりしましたが、やはり私は薄暗い空間に掲げられた瑞々しい緑の絵画を眺めてご機嫌にマッタリした心地よさが好きです。家創りのプロとして外に広がる空間を意識し、窓辺を通して自然を感じていられる、その心地よさをお届けしたいと改めて思いました。住宅においては、窓からの景色はそこに住む人だけのものですからね。

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