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「最後の昼餐」より

okayasu okayasu |

2018.05.31 ライフスタイル

 

最後の晩餐ではなくって、昼餐。たまたま目にしたそのタイトルに興味を引かれ、早速アマゾンにてポチッと購入した本。建築好きの方ならご存知かも知れませんが、この本の著者は建築家、それも名古屋出身の、とても有名でいらっしゃった宮脇檀氏のエッセイでした。

 

はじまりは還暦を迎える宮脇氏が、働き詰めだったこれまでの生活の仕方を変えようと、週末を完全なる休みと決めこんで好きな料理を作り、パートナーとの食事を愉しむ時間にしよう、というもの。そこはさすがの建築家。食を愉しむための空間設計からはじまるわけです。彼が理想とする対面キッチンと、彼が何よりも好きだという屋外オープンテラスを造り込むと、そこで繰り広げられる週末の豊かな食卓がイラストと軽快な文章で綴られていきます。時には友人知人に手料理を振る舞う春夏秋冬の日々。そこには食べる愉しみ、暮らす愉しみ、旅する愉しみまで詰まっており、ただただ羨ましくなるばかり。

 

そういえば、うちのテラス(というかベランダ)も意外と広い。測ってみると奥行き1.85m。宮脇氏のテラスが奥行き2mというから、やりようによっては我が家にもささやかな昼餐スペースができるかもしれない。幸い、同居する植物好きな母のおかげで草木や季節の花々、野菜やハーブは育っていて、母にとってはすでに憩いの場。ちょっとだけ手を加えれば、少なくともここでお茶を愉しむことはできそうだし、時には自家製の甘夏ジャムをソーダで割って、時には白ワインやスパークリングを。その日の気分でグラスをチョイスして…、お茶菓子や酒のつまみは…と、考えるだけでも楽しくなってきます。そういえば、私も屋外で飲み食いするのが大好きだったわと、改めて思いました。そして、家の中に自分が満たされる時間をもてる場所があるのって、いいなと。

 

一気に読み終えてしまった後で宮脇氏のことを調べてみると、1970年代にかけて住宅設計の旗手として活躍した著名な建築家だったとか。また暮らしにまつわる好奇心も旺盛で、自身の好きを極めたライフスタイルでも知られています。そんな彼の住宅哲学は「個人の暮らしが最初にあり、住宅はその器にすぎない」というもの。宮脇檀氏が亡くなられて今年で20年。優雅な昼下がりを思って何となく手にしたこの本は、決してハッピーエンドではありませんが、自分の暮らしをとことん愉しむ醍醐味みたいなものを教えてもらった気がします。まずは、10年くらい先のことかと思っていた我が家の豊かな昼下がりは、すぐにも実現しそうで嬉しいな。

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